おしゃれなバーへ1人でふらっと立ち寄り、
バーボンを1人で飲み始めた。
ふと店の奥を見ると、ロングヘアーの若い女性と目が合う。
長い脚を組んで髪の毛をいじりながら、かすかにほほ笑む。
こちらも1人で来ているようだった。
「マスター、あちらの女性に甘いカクテルを。」
なんて状況に憧れるが、
そもそも、あまり酒が飲めない僕は1人でバーへ行かないし。
しかもそこに、フジコちゃんみたいな美女が1人でいるなんてありえないし。
もっと言うと、そのフジコちゃんが自分に興味を持ってくれることは無いと断言できる。
悲しいかな……
大阪王将で昼飯を食っていたら社員のT君も偶然来て、
混んでいたから、離れた席に座らされた。
帰り際に彼の分を清算して、
ちょうどアンコ入りのサーターアンダギーキャンペン中だったようなので、
店員のオバちゃんに
「あの彼にサーターアンダギーを」
と、カッコよく注文して帰った。
美女からのような甘い見返りは無かったが、
きちんとお礼の電話は来た。